ローラーカナリアの「歌」とは?

 


 ローラーカナリアは、その歌声の良し悪しにのみ重点を置いて何世紀にもわたって各国で改良され続け
たカナリアの一品種であり羽の色についてはさまざまで黄、緑、白、斑、オパール、梵天など様々です。

 では歌声が美しいとはどういうことなのでしょうか? それは、


・多種多様な歌い方・音程があって飽きないこと

・何羽ものハーモニーを合唱の様に楽しむことが出来ること

・部屋の中で聴いていてもうるさく感じられないような、ソフトな歌であること

などを意味しています。一度聴いてみて下さい。 → Roller-song.mp3, 従い、日本に古くからある、
和鳥のさえずりに対する楽しみ方とは少々異なっていることが分かると思います。


 特に和鳥や他の品種のカナリアと大きく決定的に異なっているのは、
ローラーは口を閉じて静かに低音で歌う、という点です。
口をはっきり開けて歌うローラーはいませんし、高音で鳴くローラーは良いローラーではありません


 ローラーの歌は、「歌節」と呼ばれるものに分解することが出来ます。
現在の日本のローラーの多くは、主たる9種類の歌節を歌うことが出来、
コンテストではそれらの合計点によって採点し、順位付けをします。


 良いローラーの歌は、すべて中音階と低音階しかなく、静かな柔らかい声です。
言い換えればローラーの歌は、ロックやポップスではなく、クラシックや雅楽のようなものです。
つまり、踊りながら聞くのではなく、静かに聴き入ることがふさわしいのです。


 初めて聴くと少し物足りなく感じるかも知れません。


 しかし、何度も何度も繰り返し聴いて下さい。
 また、何羽も何羽もの歌を聴いてやって下さい。

 するとやがて耳が慣れてきて、音程の違い、微妙な潤いの有無や抑揚・響きの違い、
更には、先輩達の良き指導もあれば、9種類の歌節や歌っている鳥の気持ちまでもが
理解出来るようになってくることと思います。

 夢中になっている内に、気が付けば何年か費やしてしまっているかも知れません。しかし、
繊細で微妙な違いを味わうことが出来るようになってくれば、飽きが来ずハーモニーを楽しむ
ことの出来る静かな「ローラーの歌声」に、あなたはすっかり魅了されてしまうことでしょう。




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