コンテストの解説  
 

 京都ローラーカナリークラブのコンテストは年2回実施されていますが、ここでは勝敗・順位を競うことよりも、各クラブ員が、


歌節に対して正しい知識と詳しく聴ける耳を持つこと

◎どの鳥を教師鳥・種鳥にすべきか審査員を中心にして皆で聴き、教えあいながら判断すること


を目標としています。従い、一種の「お祭り行事」「研究の場」として秋の一日を、趣味を同じくするものと楽しむ、といった雰囲気となっています。


 京都ローラーカナリークラブのコンテストの他には、毎年全国大会も開催されています。しかし、ここではクラブコンテストの概要について、簡単に説明したいと思います(ちなみに全国大会と京都クラブのコンテストではあちこち多少違っています)。

  1. 出品規則の概要(ここでは当クラブの規則を記します。クラブにより多少異なりますので、ご注意ください。)

1.足環

コンテストでは、継ぎ目の無い生年の記入されている、金属の足環をはめていることが必要となります。クラブにてクラブ員に配布しています。



2.クラス分け

京都ローラーの主催のコンテストについて。
(1) 若鳥の部     シングル及びチーム (羽数により部門数を決定)
(2) 親 の 部     シングルのみ
(3) オープンの部    シングルのみ
(4) シングル入賞鳥は全て優等賞に限る。又、チームは合計280点以上
優等賞2羽以上とする。
(5) 若鳥の部、親の部は自作鳥に限る。
  ※自作鳥とは、イニシャルリング装着鳥。但し、入会初年度の方のみ並リングを認める。
又、リング紛失及び不足の場合、事務局に届け出がある場合のみ並リングを認める。
(6) オープンの部は、若鳥、親鳥、自作鳥、他作鳥を問いません。
(鳴きローラーカナリアに限ります。)


3.審査時間

通例20分間となっています。しかし、この時間内に鳴けなかった鳥は、審査員の判断で、最大1時間までの時間延長が認められています。



4.審査員

日本ローラーカナリー審査員協会が認めた審査員、及び審査員補が審査を担当します。京都クラブには、5名の審査員、10名の審査員補がいます。なお、審査を担当している人は、自分の鳥の審査は出来ません。


5.かご

専用のコンテストケージに入れて出品することが必要です。誰の鳥か分からなくすることで、審査に主観が入ることを避けるためです。
 


6.審査評

審査員はコンテスト終了後、総評を行います。この評によって初心者もその鳥に対し今後、どのようなことに気を付けた訓練をすべきか、また、採点だけでは分からないその鳥の詳しい評価や特徴を知ることが出来ます。もちろん、審査終了後に直接審査員に聞くことで更に詳しく理解することも出来ます。

 

コンテストと新人教育

 こうしたコンテストでの経験をたくさん積む中で、今日の初心者も何年か後には、審査員やベテランとして、後輩の初心者達に色々教えることが出来るようになるのです。


 勝ち負けだけのコンテストでは、ギスギスしてしまい、面白くないと感じる人も多いことでしょう。不正やごまかしも起こるかも知れません。


 しかし、趣味として、楽しみとして、この小さな鳥を介して同好の人達と共に無心で楽しむことが出来る人でさえあれば、必ずコンテストを楽しいと思い、時間が過ぎるのを忘れて秋の一日を「ローラーどっぷりの一日」にしてしまうことでしょう。我々もそんな人を待っているのです。





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